Story
誰もがきっと持っている心地よい時間。
夕暮れの海を眺める日々の中で、美しい空や波の音を感じながら、この贅沢な心地よさを服にしたい。
そんな思いからHarobが生まれました。
風をうけて軽やかにたなびくローブ。 自由に美しく、時を愉しむ。
しなやかに肌を滑る上質なヘンプ生地を贅沢に使う。 シンプルを極めた1デザイン。
細い糸をゆったりと織った生地はとても柔らかで縫製が難しく、手慣れた職人が、裁断から縫製まで丁寧に仕立てます。
手染めのシリーズは、アーティストが何度も何度も染めの工程を繰り返して、納得のいく1着を染め上げます。
すべてはゆっくりと。
そうやって大切につくられた1着には、人のぬくもりのようなものが宿るのかもしれません。
羽織ると、ふっと優しさに包まれるような、そんな不思議な感覚が備わっているように感じます。
その優しさに小気味なエッジを効かせて、着こなしのスタイルを楽しむ。
それが、Harobのデザインです。
真っ直ぐに裁断されたフォルムに、キリリとした細かいステッチを施す。無駄を省く努力を惜しまず、ストイックにシンプルを極める。
しなやかな生地が、ふわり、ゆらりとローブを揺らす。
まるで、なめらかな波のように。
1着のローブが、日々の贅沢な心地よさでありますように。
Harobは、心のこもった服作りをずっとしていきたいと思います。
Dsign
ブランド名 Harob(ハロブ)は、羽織×ローブ。日本の伝統、羽織りの真っ直ぐなラインに洋服のアレンジを加えた、ユニセックスなローブです。
デザインの型は1つ。その1つの型で、様々なアーティスト達とコラボレーションして作品をつくり、「新作」を展開しています。
デザインは細部までこだわり、手抜きをせずに綺麗に仕立てたいという思いから、ひらりと見える内側は袋縫い、ポケットのステッチが表に出ないように工夫をする。ステッチの幅はギリギリまで細くして、カジュアルだけどエレガントに仕上げる。
ヘンプ特有のシワもデザインの要と考え、前開きの縦シワがドレープのように見えるようデザインしています。
時を経てつくられるHarobのシワは、丁寧な仕立てによって品格を損ねることなく、ローブにやわらかなワイルドさを加えて馴染んでいきます。
アーティストの手染めによる作品は、全て縫製が終わってから染める「後染め」
綿糸で縫製することで、糸も綺麗に染まり、まるで1枚の絵のように仕上がります。
シンプルを極めたデザイン、美しい自然の景色からインスピレーションを受けたカラー展開は、どの国の景色にも似合い、性別も、年齢も、肌の色も問わない。 着る人によって見事に表情を変え、その人の個性を惹きたてます。
無地のスタンダードコレクションは4色。 「ダイコレクション」「泥染」はアーティストとのコラボレーションによる、すべて1点もの作品です。
Collaborating Artists
▪️泥染
染色家: 夏八木こと
2024年夏にリリースした「泥染」は、神秘の島、奄美大島に魅せられ移住した、染色家・夏八木ことさんの作品。
「奄美の夕暮れは泥染めに似ていると常々思う」ある時に聞いた夏八木さんの言葉。
日々眺めている、奄美の海に広がる雄大な黄昏の景色を、草木と泥染めのグラデーションで美しく描きます。
12年間パリで服飾の仕事をしながら、日本の伝統工芸を世界へもっと伝えたいという気持ちが強くなり、帰国。
ふとTVから流れてきた奄美の「島唄」を聴いてなぜか涙が溢れ出て、、、訪れたこともない奄美に帰らなければと思った、そんな不思議な体感から奄美大島を訪れ、島の人や自然、大島紬、泥染めに触れ、すぐに島に住むことを決めた夏八木さん。
そこから泥染の魅力にはまり、現在は、地域で最も古い泥染の技術を継承している伝統工芸士 肥後明さんのもと、作品を創作されています。
▪️Dye Collection
染色家:ハラマサキ
Harobのデビュー作 Dye Collectionは、長野の穏やかな里山にアトリエを構える染色家、ハラマサキさんの作品。
代表作「Indigo」は、海の中から見上げた海面の光、何層にも重なる波と雲のレイヤーを、天然藍で描き染めます。
刻一刻と移り変わる美しい景色を絞り染めの技法で表現し、着る人に深い情景の旅をしてもらいたいと願うハラさんは、世界でも活躍する和太鼓グループ「Gocco」の衣装を手掛け、共に旅をしています。
旅先で出逢う人や音楽の豊かさ、五感で感じるインスピレーションはHarob 作品にも注がれ、Dye Collectionの定番ラインにはまらない、自由な発想の1点ものが仕上がることもあります。
日本の伝統的な染色技法の一つである「型染め」の作品も多く制作しており、また、ファッションだけでなく音楽フェスの会場装飾や様々な空間デザインの場でも活躍されています。
Hemp ヘンプ100%
日本古来から日本人の生活に親しまれていたヘンプ(大麻:おおあさ)は、現代でも、けがれを祓う聖なる植物として神事の儀式や注連縄(しめなわ)などにも使用されている伝統文化素材です。
丈夫でしなやかなヘンプ繊維には、無数の細かい穴があり、通気性と熱伝導性が高く、夏はすっと汗を吸収して外に逃す、さらりとした肌触り。
冬は重ね着をすることで生まれる空気層が暖かさを保ちます。
また、湿気を吸収して発散するので、適度な湿度を保ちながら、蒸れることなく快適な肌触りが続き、紫外線のカット力も95%以上と高く、暑い日差しを遮ります。
そのうえ、成長が早く害虫に強いヘンプは、農薬の必要がなく、成長の過程で多くの二酸化炭素を酸素に変える地球に優しい素材です。
Harobのヘンプ生地は、工夫を凝らした技法により、丈夫でありながらしなやかで柔らかい仕上がり。
麻原草の品種改良・栽培、紡績からテキスタイルの生産まで一貫して行う日本の麻メーカーが製造するmade in Japn製品です。
*原料は中国で栽培